ミエルシトロンブログをご覧の皆様、お久しぶりです。
厨房よりパティシエの浅見がお届けいたします。
今日は皆様に伝統菓子「フィナンシェ」の由来についてお話ししようと思います。
皆様の中にもお好きな方がいらっしゃると思いますこのフィナンシェですが、
実はフランスのとても歴史のあるお菓子なのです。
まず「フィナンシェ」ですが、もちろんフランス語ですが、
英語に訳すと「ファイナンス」、つまり、金融家や金融業といった意外な意味合いになるのです!
このような名前が付けられた由来は、
パリの菓子職人が、いそがしい金融家の為に手軽に食べられる焼き菓子はないか?
と考案されたからなのです。
もちろんさまざまな工夫がなされており、
まず形が金の延棒の形になっており、ゲン担ぎになっていること。
もう一つが、クッキーなどと違い、食べてもぽろぽろと食べこぼしがない事。
これは手早く食べてもスーツが汚れないように、という心遣いがなされております。
19世紀のパリで考案されたフィナンシェは金融家はもちろんパリ全体で大流行し、
100年以上たった今でも変わらずに老若男女問わず愛される焼き菓子となりました。
身近にあるお菓子にもとても歴史があり、そして何よりも相手を思う気持ちが素晴らしいものを生み出すのだという事がわかりますね。
私も変わらずご来館下さる皆様を想って、美味しい!と思っていただけるお菓子を作ってお待ちしております。
Miel Citron 浅見